第9章

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「何だ。 ただのこけおどしか。 」 カロティアは特に何も起こらないことを理解し、再びレビラスに突撃していく。 「傘~。 傘~。 傘は何処だ.........あったあった。 」 カロティアの4つの刃がレビラスにあたろうとした時、レビラスもちょうど傘を見つけそれでカロティアの斬撃をいなす。 「なっ!?」 「おっ、そろそろ降ってきそうだ。 」 カロティアが傘で防がれたことに驚いている時、突然空が暗くなり始めそして降ってきたのは.............棘のついた棍棒だった。 「なんだ!?どういう理屈だ? 」 カロティアは四本の刀で次々と自分に降り注いでくるモーニングスターをはたき落とす。 「ひゃ~。ったく凄いゲリラモーニングスターだね。 」 対するレビラスはさっき拾った"普通の傘"を差しモーニングスターを防いでいた。 もう1ミリも原理が分からない。 「くっ、何故そんなもので防げる? ただの傘では無いのか? 」 カロティアも流石にそれについてはつっこんだ。 「ん? 知らん。 俺もちょっとびっくりしている。 そんなことはおいといて、今から攻めるよ~。 」 レビラスは傘を片手にモーニングスターの降る中、カロティアに迫っていく。 「仕方ない!!【創生:腕と刀】。 」 ここにきて更に腕を増やすカロティア。 これで彼女は六刀流となったわけだ。 余裕のできたカロティアはその新しい腕二本でレビラスに応戦する。 「うわっ!?逆にピンチ!!!」 カロティアの使える腕は二本、対してレビラスが使える腕は一本、それに加えて刀二本。 客観的に見てもレビラスの方が不利であった。 「だがしかし、それでも攻めることをやめない【単独時間超越魔法】(1人時間差アタック)。 」 レビラスは傘を持ったままカロティア目掛けて飛び込む。 カロティアは間合いに入った瞬間に自由に動かせる二本の刀で切り捨てようとするが 「ふんぬーっ!!」 レビラスは空中でいったん静止する。 カロティアの斬撃が見事空振りに終わったのを確認し、そのままカロティアを蹴り飛ばす。 もはや魔法では無い。
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