第9章

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しかし、運が悪かったのかモーニングスターはやみ、辺り一体を埋め尽くしていたモーニングスターも消え去った。 「ふっ..........晴れちまったか。 」 レビラスは決め台詞風に言うが格好良さの欠片も無かった。 当たり前である。 「やっと妙なものが消えたか。 では、次は私の番だな。 」 カロティアは計六本になった腕六本の刀をもち、レビラスへ反撃を開始する。 「六刀流【旋捻】(つむじねじり)。 」 カロティアは六本の刀を目の前でクロスさせる。 そして一気にそれを振り抜き巨大な旋風を放つ。 レビラスはギリギリかわすが、その余波であちこちに切り傷が出来る。 「まだまだ。 六刀流【時雨突】。 」 いつの間にかレビラスの上をとっていたカロティアは、レビラスに高速の突きを放つ。 「なっ!?.....あっ....があっ!?」 レビラスは反応出来ず、その突きをモロにくらい地面に叩きつけられる。 「最後。 六刀流・終【逢魔が時】。 」 カロティアの握る刀の刀身が紅く染まる。 それを上空へ投げると刀は宙に浮き、一気にレビラスに刺さる。 「よっと..........これで終幕。 【爆】。 」 カロティアはレビラスから距離をとりボソッと呟く。 すると紅く染まった刀が輝きをましてそして大爆発を起こした。 「ぷっ........これで終幕とか......ガチ笑えるわ。 」 そう言ったのはレビラスに他ない。 レビラスは大爆発が起きたのとは逆の方向から現れた。 「なっ!?.........どうして!?」 カロティアは驚愕した。 自分の倒したはずの相手が元気にいるのだから無理もないことだった。 「チッチッチッ.........甘いねぇ。 今君が倒したのは俺の分身の【スーパーレビラス君人形・改】だぜ。 まんまと騙されましたねぇ。 」 レビラスはケラケラと笑う。 カロティアはそれをあっけらかんと見ていた。 というかレビラスの魔法はマトモなものが無い気がする。 「んじゃ次は俺のターンね。 」 再びレビラスのおふざけタイムが幕を開けた。
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