第9.5章

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ここはとある辺境の地の更に奥へ進んだ秘境中の秘境。 ここら一帯にはランクがXを超える魔物のみが棲息しており、一流のギルド員ですら単独では辿り着けないと言われている。 そこに2人の男女の姿があった。 片方は燕尾服を着こなすナイスガイ。 他方は整っているが無愛想な顔をした全身白銀色の女だった。 「ルーダ様が召集令を出すのはいつ以来ですかね? 」 「さぁ? 確か二ヶ月前のアカルト侵攻の時であったな。 だが、今回は私が思うに"あの計画"の事ではないか? 」 2人が進んでいる中、新たに3人の人影が降りてきた。 1人は金色の髪を靡かせた紫色の目をした少女、1人は人間には無いはずの鋭い爪と鳥のような足を持つ男。 更にもう1人は青色の髪を肩まで伸ばし、合わせて三つの目をもつ男だった。 「キシシシッ、カロティア嬢とケイ.......おっ!!ネフルティスもいるじゃねぇか。 」 「あんたねぇ.....その態度改めなさいよ。 殺されるわよ? 」 「別に構わねぇよ。 それよりも早く行くぞ、もうすでにルーダ様は待っていらっしゃる。 」 ネフルティスのその言葉でくだらないお喋りは終わり、彼らの王の待つ屋敷へと彼らは歩を進める。 暫くして見えてきたのは壮大な屋敷。 外装は豪華とは言えないが、その素朴さが逆にこの屋敷の良さを引き出している。 ネフルティス達は正門まで行き、入門の手続きをふむ。 「門番、ネフルティス及び十司一同だ。 入門の許可を頼む。 」 『........情報照合.............確認完了。 .........魔力照合............確認完了。 ネフルティス様、カロティア様、アスタ様、ケイ様、イクシオン様......オカエリナサイマセ。 王ガ会議堂ニテオマチデス。 コチラノ転移用魔方陣カラムカッテクダサイ。』 門番のアンドロイドは淡々と答え、転移用魔方陣を展開する。 「凄いわね........アーカインの奴。 もうここまでの人形(ドール)を作るなんてね。 」 アスタはそう言って転移用魔方陣に乗った。
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