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転移してきたのは少し薄暗い会議堂であった。 既に来ているものが六名いた。
その六名それぞれが独特なオーラを放っていて、近寄りがたい印象だ。
その中の1人、ティーカップを片手に優雅に椅子に座っているすらっとした体型の男が言った。
「皆さん、遅いですよ。 もう紅茶が冷めてしまいましたよ。 」
「すみません、ウルカノ様。 」
ネフルティスが謝る。 どうやらこのウルカノという優男はネフルティスよりも序列が上のようだ。
「まぁよい............それよりも席につきなさい。 」
そこで中央の椅子に座る男が言った。 その風貌は一国を担う王のように堂々とした感じだった。
おそらく彼が十司の仕えているルーダ、という男である事は想像に難くない。
ルーダは全員が着席したのを確認し、会議を始める。
「では、今日は二つほど話しておく事がある。
まず一つ、お前達十司に新しいメンバーを加えることにした。 」
「「「なっ!?」」」
そこで驚きを露わにしたのはイクシオン、アスタ、そして頭に真っ赤な花を咲かせている少年だった。
「ルーダ様、そんな事初めて聞いたよ。 」
花を咲かせている少年はその無垢な瞳をルーダに向けて言った。
「レミーラ、済まなかったな。 先ほど私が決定したのだ。
相手は強敵だ。 おそらく今日の襲撃に備え更なる鍛錬をつむのは明らかであろう。
たとえお前達が"本当の本気"でやっても勝てないという可能性がででくるのだ。 」
ルーダは静かに、そして力強くそう言う。
「ルーダ様、確かに私達は貴方様の力の一部を受けています。 貴方様が完全になれば私達にも絶大な力が.....その一部が私達にも影響を及ぼします。
.......それでも負ける可能性があると? 」
カロティアは何か不満のようでルーダの提案に反論するが、ルーダは変更はないとだけ言って新しいメンバーを紹介しはじめた。
「どうも、十司.......いや正確には十二司ですね。 その一員になります治癒を司るロミーです。
戦闘はそれほど得意ではありませんが、皆さんのお力になれるようがんばります。 」
「.......ケント。 .........波動を司っている。 ...........よろしく。 」
新しく加わるメンバーばとても対象的だった。
ロミーは金色のボブカットの女でとても明るい感じだ。
対するケントはどこまでも暗い黒の長髪でどこか恐ろしい印象を抱かせる青年だった。
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