第9.5章

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『ではこのベットに寝てください。 服は脱がなくて結構ですから。 』 ネフルティスは指示に従いベットに仰向けに寝る。 アニーは棚から色々なパーツを取り出し、自分に装着していく。 「あんた自分でやってるのか? すげぇな。 怖くねぇのか? 」 『いえ、大したことではありません。 私には"前の失敗作のように"感情や痛みなどはありませんから。 準備完了しました。 では検査を始めるので動かないで下さいね。 』 アニーの右腕には先ほどまではなかったドリルやらドライバーやら小型のチェーンソーやらが付いていた。 「えっ?.............あっ、アニーさん。 」 『大丈夫です。 痛くしませんから。 』 「ちょっ!?.......まだ心の準備がっ...... ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 暫くして 「まったく.........うるさいよ、君は。 男なんだろ君は。 」 「うるせぇよ。 あんなもの急に向けられたら誰だってびびるわ!!」 しかもあれ使ってねぇじゃん、とネフルティスはブツブツ言っている。 「でもまぁいい。 おかげて微かにだがハルキ・ウラワの痕跡は得ることが出来た。 これでますます仕事がはかどる。 よくやったぞネフルティス君、もう帰っていいぞ。 」 アーカインはそれだけを言ってモニターに集中する。 もはや彼にはそれしか見えていなかった。 「チッ、それだけかよ............まぁいい、俺は帰るわ。 」 ネフルティスは踵を返して帰っていった。 時はまだ来ず 天にそびえし柱現れる時 月の輪、その姿を示し 全てを繋げる起源となる
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