第10章

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「ハルキさん、レイさん、ショウキさん、おはようございます。 」 「よう!!」 陽姫達に声をかけたのはリリア・フィールリア。 この国の第二王女である。 そしてもう1人は馬鹿である。 「おはよう、リリア。 」 「ちょ!!ハルキ。 俺は無視かよ!?」 「何だ? 害虫が俺に何の用というのだ。 」 「すごくきずついた。 」 しばらくバンを弄っていると我らが担任、エミル女史が来た...........15分遅れで。 「悪りぃ、遅れたわ。 」 もはやこれが日常となっている1-Sではこのことを自然に受けれいていた。 「今日の戦闘学の授業は模擬戦だ。 てきとーに組んでてきとーにやれ。 以上。 」 「いや、以上じゃないでしょ!?スフール先生、真面目にやりましょうよ。 」 「うるさいぞモブミン、先生の言うことは絶対だぞ。 」 (うわ~、何という独裁者。) クラスが一つになった。 だが、エミル女史に逆らおうものなら死よりも恐ろしい罰が待っている。 誰も逆らえない。(陽姫除く) 「ハルキ、模擬戦やらないか? 」 陽姫を誘ったのはルダークだった。 闇の七大貴族で元々は傲慢な奴だったが陽姫に力の差を見せつけられて改心した青年。 「ああ、いいぜ。 」 「じゃあウラワ対フォイマ始め~.........zzz。 」 「エミル女史、ちゃんとやってくれよ。 」 「ハルキ、久しぶりに戦うな。 」 ルダークが言う。 確かに最後に戦ったのがあの決闘だった。 「俺はお前達が来るまでは自分が1番だと思っていた。 だから何でも自分の思い通りになると思っていた。 力さえあれば誰も逆らわない、誰も俺を責めない..........間違った事をしていてもだ。 」 ルダークはバン達をみてあいつらは例外だがな、と言った。 「だが、お前達と戦ってからは次元がまるで違う戦いをしてきた。 そして強くなって気づいた。 俺はお前に感謝していた。 」 急にルダークが真面目なトーンで話す。 流石の陽姫も何なのこいつ? みたいな感じでルダークを見ていた。 「だからだ。 今日はお前に俺の力をみせてやる。 」 ルダークは笑った。 それを見ていた陽姫も笑った。
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