2243人が本棚に入れています
本棚に追加
/546ページ
「行くぞ!!アプケラス。 」
ルダークは自身の魔武器である薙刀を手に走り出す。 しっかりと施された闇属性の身体強化は学生のそれとは比べものにならないほどの密度である。
「いいねぇ、やってやろう。 」
対する陽姫も奪妃を出し氷の身体強化をしてルダークにせまる。
先に攻撃をしかけたのはルダーク。 魔武器のリーチが長いのを活かし大きく、そして素早く薙刀を振るう。
しかし、それはジャンプでかわされ陽姫はそのまま奪妃を振り下ろす。
「奪天流捌之型変式【皇龍之靡】(こうりゅうのなびき)。 」
ルダークは防御は無駄と判断し思い切り横に跳ぶ。 その直後激しい音がなり、フィールドに大きな亀裂をつくる。
「おいおい、壊すの早すぎるだろ。 」
「そんなこと言うならよけるんじゃありません!!」
そう言って陽姫は追撃する。 先ほどよりも速く動く陽姫をルダークは目に魔力を込めて動体視力をあげ、そしてかわす。
僅かにでも遅れていれば頭と動体がさよならバイバイしていたが、ルダークはその被害を前髪だけで済ます。
「チッ!!......【ダークランス】×100。 」
すぐさま闇属性の槍を雨のように降らせる。
「甘い!!奪天流陸之型【万花繚乱】。 」
陽姫は回転しながらほぼ全ての方向へ斬撃を飛ばす。 ルダークの放った魔法は何一つ当たらなかった。
「マジか..........せめて擦り傷くらいしてくれよ。 」
ルダークはそう言うがまだ目は死んでいない、やる気満々の目だ。
「お~い、後があるんだからさっさと終わらせろよ........ムニャムニャ....。 」
眠りながらも注意をするエミル女史。 ちゃんとしていないのにちゃんとしているのがエミル女史らしい。
「とろとろやってる時間はねぇな。 次で決める。 」
ルダークは魔力を溜める。 それは今までのがまるで一滴の水のように感じられるほどだった。
「行くぞ!!
暗黒を纏いし魔の皇帝よ。 その手をもってすべてを滅せよ【グレナディール・アポカr「やらせませんよ。 」 チッ........やっぱ無理かよ。 」
最初のコメントを投稿しよう!