第10章

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陽姫はルダークに斬りかかり詠唱をやめさせる。 ギリギリかわしたルダークは再び距離をとり詠唱を試みるが。 「させるか。 【アイスアロー】×200。 」 先ほどルダークが放った矢の倍の量がルダークを襲う。 ルダーク薙刀に魔力を込めて一掃する。 しかし、氷の矢は囮。 すでにルダークの背後にまわっていた陽姫はルダークの脇腹に蹴りをぶち込む。 「ッ!?....がはっ!!」 蹴り飛ばされたルダークはそのままフィールドから飛び出て壁に激突した。 「あっ!!...........やり過ぎた。 」 「はい、ウラワの勝ち~。 んじゃあもう時間ねぇから教室戻れ~。 」 いつの間にか起きていたエミル女史。 エミル女史は陽姫に時間はみろよ、とだけ言われた。 授業終了10分前だった。 「本当にあんた達時間考えなさいよね。 」 「すまない。 あんなに時間が経ってると思わなかった。 」 「悪い。 」 あれからもう一つ授業をやってそして今は昼休憩だ。 陽姫達いつものメンバーは食堂でご飯を食べていた。 「じゃあ許してあげる代わりに私にもお弁当作ってよ。 あんたのお弁当美味しそうだから......。 」 カルナは陽姫のお弁当をじっと見ながら言う。 「別にそれくらいなら大丈夫だ。 何ならデカイの作ってみんなで食うか? 」 陽姫がそう言うと他のみんなは目を輝かせながら陽姫を見つめた。 「んじゃあ明日作ってくるわ。 お前ら、楽しみに待っていろ。 」 「流石!!ハルキは凄いぜ。 」 「何を言っている? バン、お前の分は1ミリグラムも無いぞ。 」 陽姫がそう言うと、バンは砂漠に残されたたった1人の生き残りみたいに絶望した表情をみせる。 もちろん、陽姫の言ったことは冗談。 それを真に受けるバンはやはり馬鹿である。 「はいはい。 んなもん嘘に決まってるだろ。 ......もう時間だな。 お前ら早く授業行くぞ。 」 陽姫達はバンを置き去りにして授業へ向かった。 それから昼の授業の魔法薬学と歴史学があり、陽姫達はそれに励んでいた(バンを除く)。 で、ホームルーム。 「よぉし。 全員いるな? 」 「先生、モブミン君が早退しました。 」 「そうか。 まぁ、そんなことはどうでもいい。 お前ら、後10日で期末試験だ。 お前らいい点とれよ? これはお願いじゃない、命令だ。 」 エミル女史の話によるとクラス平均の順位が上位三位までに入れば担任にボーナスが出るらしい。 しかし、クラスはというと........
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