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「バンが勉強してるなんて.........はっ、まさか良くないことの前兆!?」
バンの姿をみて驚愕するシリア。 というか酷い。
「仕方ない。 始めるぞ。 」
陽姫の掛け声と共に始まった。
「ダメだ!!もうダメだ!!死ぬ!?」
「バン、お前は酷すぎる。 」
開始10分、バンが限界を迎えた。 この間解けた問題数0、まさに天性の馬鹿だ。
「では、バンは歴史をやっていろ。 俺のまとめたやつを貸してやる。 」
陽姫はノートをバンに渡す。
「にしても意外ねぇ。 あなたがちゃんとノートをとってるだなんて。 」
シリアは算学をしながら陽姫に言う。 陽姫はソファーに寝そべりながら魔法薬学の計算をしていた。
「ちゃんととっているわけではない。 先生の話から必要な部分だけを書いてそれを簡略化しているだけだ。
それだけでことは足りるからな。 ってかシリア、問3計算ミス。 」
「えっ!?..........あっ本当だわ。 」
陽姫はそれだけを言って出掛ける準備をする。
「ちょっと買い出し行ってくるわ。 」
『『僕らも行く』』
「ココも~♪」
「あっ、私も!!」
そう言ったのは陽姫の子供たちである。 と言っても実の子ではないが。
「そうか。 んじゃあ一緒に行くか? 」
こうして陽姫達は買い出しに出かけた。
外はそこまで暗くは無かった。 こういうところも陽姫のいた地球とよく似ていた。
学校から暫く歩くと、いつもの商店街が見えてきた。 各店に明かりが灯され始め、その光が一つの道を輝かせてみせる。
「久々にのんびり出来るなぁ。 」
「そうだね。 パパ、最近忙しいもんね。 」
そう言うのは黒髪の少女、ココである。 ココは陽姫の肩に乗り、楽しそうに笑っていた。
「うわぁ........人がいっぱいですね。 」
感嘆しているのはクラム。 陽姫の養子である。
そのクラムが言うとおり、商店街はまだまだ人で賑っていて、陽姫達はまだ少しある人の流れにそって歩いていた。
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