第10章

10/31

2243人が本棚に入れています
本棚に追加
/546ページ
「ふぅ。 とりあえず今日の分は終わったな。 夢生も飯食べる? 」 「夢生.........何だそれは? 」 魔道人形は首を傾げてきく。 「お前の名前だ。 今日から君は夢生(むう)だ。 由来は俺の夢にで出来た女の子に似てたから。 それで、夢から生まれたで夢生ってわけよ。 」 魔道人形あらため夢生は自分の姿をそばにあった鏡で見直す。 黒い長髪に入った金色のメッシュ。 瞳はルビーのように輝いていて白い肌と対をなすようだ。 整った顔立ちから下へと目線を下ろす。 するとそこには大きすぎるわけでも小さすぎるわけでもない胸があり、さらにくびれた腰、綺麗な形のお尻そしてミニスカートから露わになっている細い足があった。 まさに完璧美少女である。 「あらためて見たけどよぉ、私って結構なナイスバディ? 」 夢生はそう言って陽姫にセクシーポーズをする。 「あぁ、そうだな。 口調と性格が良ければ100点の美少女だ。 」 「おいっ、それは余計なお世話だろ!! でも、もう剣には戻れねぇからよぉ.........ここで世話になるわ。 」 「元々そのつもりだ。 夢生はメイドであり家族だからな。 んじゃあ飯行くぞ。 」 陽姫は結界を解除して部屋を出る。 夢生は陽姫の発言に呆然としていたが、 「夢生かぁ.............へへっ、いいセンスしてるじゃねぇか。 」 そう呟いた後、夢生も陽姫の後を追いかけて部屋を飛び出した。 リビングにはすでに大量の料理、そして今か今かと食事開始のゴングを待ちわびている翔喜、バン、ジェルがいる。 「おっす、遅れた。 」 「陽姫、いいから早く座るんや。 そして飯を食おう..............って誰や、その横の女の子は? もしかして、また拾ってk「何故そうなる!?」 いや、何と無く。 」 「こいつは俺がいじった魔道人形、夢生だ。 」 陽姫は挨拶するように夢生を前に出す。 夢生はぎこちない動きで軽く会釈し、そして言う。 「夢生.....です。 よろしくお願いします。 」 「夢生、俺に対する態度と180度違うのが気になるのだが。 」
/546ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2243人が本棚に入れています
本棚に追加