第11章

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扉をくぐって少ししてミリーナはやっと出口を見つけた。 「眩しいっ...............うわぁ.........凄い。 」 ミリーナが扉をくぐった先には今までに見たことのない壮大な自然世界が目に写っていた。 「ミリーナさん、こっちですよ。 」 「.....ちっちゃい。 」 ミリーナの後ろから声をかけたのは間違いなく陽姫であった。 随分と小さくなったが。 ミリーナはそのミニ陽姫と共に他のメンバーがいる場所まで向かった。 メンバーのいる場所は森が少し開けた場所で大きなログハウスのようなものか建っていた。 「ミリーナ、遅かったわね。 後はハルキだけど.......。 」 「ハルキは......来られない.....らしい。 」 シリアの質問にミリーナが答える。 するとシリア含め他のメンバーも少しがっかりしているようだった。 「皆さん.......説明しても宜しいでしょうか? 」 その空気を破ったのは先ほどミリーナを案内したミニ陽姫であった。 「あぁ、頼む。 」 「はい。 では、改めまして皆さん、幻想世界ウリアにようこそおいでくださいました。 私はこちらの世界の案内役をしておりますミニ陽姫です。 以後よろしくお願いしますね。 」 本物の陽姫とは違い、丁寧な口調で話すミニ陽姫。 彼はさらに話を進める。 「えー、今回の主な予定ですが、皆さんにはこちらの世界で約百年間過ごしていただきます。 ですが、現実世界では三十日程度ですのでご安心下さい。 ここまでで何かご質問のある方は? 」 そこで手を挙げたのはフォイマだった。 「ここはどういう仕組みなんだ? 」 「はい、この【箱庭】は主に無属性と幻属性で構成されており、限りなく現実に近い幻術のようなものになっております。 具体的には、無属性の【ボックス】を基本軸として幻属性の【夢幻劇場(ドリームシアター)】を支えております。 」 その話についていけたのはフォイマとシリアぐらいであった。 バンやジェルはとっくに頭がフリーズしていた。 「なるほど、簡単にだが構成は分かった。 」
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