第11章

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「ご理解頂けて良かったです。 では、続きを話しますね。 ここの世界は大体半径1500キロメートルの巨大な島となっております。 そして島の中央にはこの世界最大のグレーム山があります。 あの頂上が一応、皆さんの最終目標地点となります。 」 ミニ陽姫が指を指す。 その先には高くそびえるグレーム山がある。 「この世界では、あの山つまり島の中央に行けば行くほど強い魔物がおります。 」 「はいはいっ!!強いってどれくらいなの? 」 元気良く手を挙げたミーチェはミニ陽姫にせまって質問する。 「はい、島全体の平均で言うとSSランクとなります。 因みに、島の中央へ向かうほど魔物は強くなり、半径50キロメートルに入りますと"ランク無し"もおりますので注意してくださいね。 」 その答えに全員が唖然とした。 平均で言ってもSS、しかも"ランク無し"もいると言うことはかなりの試練である。 ランク無しとはZランクより上の部類の魔物で、簡単に言うと、神獣とか魔神とかそういうレベルの奴等である。 「ねぇ、あたい達.......ヤバイかも。 」 「zzz......。 」 この中でもまだAランクであるミンとアルドはかなり不安に駆られていた。 いや、アルドは違うかもしれないが。 「この世界に関しては以上ですね。 次に、皆さんの事についてですが、皆さんはこの世界で何度死のうとも復活出来ます。 幻術ですからね。 なので、強い敵に臆する事なく立ち向かっていってください。 最後に一つ。 ここの重力は徐々に強くなり、最終的には元の十倍になりますので気を付けて下さい。 では、私からの説明は以上です。 後、皆さんにこの世界限定の魔紙にお配りしておきますので、何かあればそれに魔力を込めて私を呼んでくださいね。 では、ご健闘をお祈りいたします。 」 ミニ陽姫は全員に魔紙を配り終えるとポンッと煙を出してその場から消えた。 「ふぅ、とりあえず班わけでもするか? 」 そう切り出したのは、フォイマだった。 「とりあえず戦力を均等に分けていく。 単独行動ではいつまでたっても島の中央には辿り着けないからな。 」
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