第11章

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そうして以下のようにフォイマは班分けをした。 A班 エミル、ミン、翔喜 B班 フォイマ、ミーチェ、アレク C班 ミリーナ、ユマ、カルナ D班 ジェル、シリア、零 E班 アルド、カイル、リリア 「よし。 ではここでお別れだ。 各自強くなれよ。 」 フォイマに倣って他のメンバーもそれぞれ激励などを送り合い、そして別行動を始めた。 その頃、【箱庭】を一度閉じた陽姫は用があったので転移で王城へ向かった。 「うわぁ、やっぱり酷いな。 とりあえず、中に入るか。 」 城はこの間の戦いによりいたるところに城壁などの瓦礫が残っていた。兵達による復旧作業が行われているが、この様子ではかなり時間が掛かるであろう。 「おぅ、ハルキか。 手伝え。 」 陽姫が崩れかけた門をくぐると奥の方からいつもの鎧を外した騎士団団長のヤキがそう話しかけてきた。 「やってもいいが、お前達の努力が一気に虚しいものに変わってしまうぞ。 」 それでも頼むと言われたので、仕方なく城の損傷を奪妃で奪った。 ヤキはあまりの出来事に呆然と元どおりになった城を見つめていた。 「.......ところでハルキ、ここに用があるのか? 」 暫くして放心状態からもとに戻ったヤキが陽姫に尋ねた。 「あ、あぁ。 ちょっと騎士団に用があってな。 今から集めてくれるか? 」 「別に構わない。 だが、何をする気だ? 」 陽姫はそれは後のお楽しみだよ、と言って召集が終わるまで城内をぶらつく事にした。 「にしても、こうして城をゆっくり見回るのは始めてだな。 」 延々と続く長い廊下をゆっくり歩んでいく陽姫。 途中メイドさんや、兵士などと少し話をしたりもした。 「ん? あれはなんだ? 」 ふと、窓の外を見ると、元どおりになった中庭のベンチに女性が寝ているのが目に入った。 陽姫は少し気になったので中庭に行ってみることにした。
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