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｢はいはい｡
じゃあ､これから試合を始めるが...........その前にﾏｽﾀｰ､ちゃんと結界張っとけよ｡ ｣
｢はぁ.....分かったよ｡
【概念与奪･破壊】対象､城｡ ｣
陽姫はﾊﾟﾜｰｱｯﾌﾟしていた奪属性魔法で訓練場を含めた城全域から破壊の概念を奪う｡
｢よぉし!!準備も万全だ!!
じゃあ今から試合を始めるぜ!!｣
どこにあったのか夢生はｺﾞﾝｸﾞを叩く｡ それと同時にﾔｷ､ｲｸﾊが身体強化をして走り出す｡
｢仕方ない........やるか!!｣
気持ちを切り替え､陽姫は臨戦体制に入った｡
｢おらっ!!｣
まず､ｲｸﾊが殴りかかる｡ 陽姫は拳の側面を押してそのまま攻撃をいなしつつｲｸﾊを後ろへと投げる｡
しかし､そのﾀｲﾐﾝｸﾞでﾔｷが剣を振るってきたので仕方なく回避に専念する｡
｢いけ､ﾚｲﾅ!!｣
｢はい!!【ﾎｰﾐﾝｸﾞ･ｱﾛｰｽﾞ】｡ ｣
それを狙っていたﾚｲﾅは追尾式の矢の群れを陽姫に放つ｡
｢私も【天冠の破矢】｡ ｣
更に飛ばされながらもｲｸﾊが魔法を行使した｡
上からは青く光る矢､横からは大量の追尾する矢が陽姫を襲う｡
｢面倒だ.....【ｴｱ･ｲﾝﾊﾟﾙｽ】｡ ｣
かわすのは無理だと思った陽姫は全方位に空気を固めて飛ばす｡ ﾚｲﾅの矢は砕けたが､ｲｸﾊの矢はそれをも突き破って陽姫に迫る｡
｢くっ､なら【ｼｬﾄﾞｳﾀﾞｲﾌﾞ】｡ ｣
一瞬の判断で自身の影に潜り込む陽姫｡ 直後､ｲｸﾊの矢が地面に激突し､訓練場全体を揺らす｡
｢みなさん!!自分の影に気をつけて下さい｡ ｣
経験したことのあるﾚｲﾅは大声でそう言う｡ 各自は自分の影に警戒する｡
｢だが､残念だ｡ ｣
陽姫は潜り込む直前に氷属性で造った氷像の影から現れる｡
｢今度はこっちが攻める番だな!!｣
今度は陽姫がﾔｷ達に迫っていく｡
｢いきますか｡ 【氷像分身】｡ ｣
陽姫はﾔｷ達との距離を縮めながら魔法を発動する｡ すると､先ほどの氷像が形を変え二人の陽姫となる｡
｢ﾏｼﾞか!?｣
｢あんなの見たことないぞ.......｡ ｣
｢これは不利になりましたね｡ ｣
驚くﾔｷ達に構わず陽姫達は攻撃仕掛ける｡ 分身はﾔｷとﾚｲﾅに､本体はｲｸﾊへと向う｡
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