第11章

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「いやぁ、やっぱり擬似次元属性は座標指定が難しくてな。 ってかうまいな、これ。 」 「そう言って貰えるとは光栄ですね。 」 陽姫はリクルスの入れた紅茶を一口飲み感嘆する。 それほど紅茶に詳しく無い陽姫でも美味しいと思えたのだ。 「擬似次元属性って...........ハルキ、よく使えたな。 ここへ来るのに人間の力では来れないはずなんだが......。 」 テスラは不思議そうに陽姫に言う。 彼女の言うことには神の住む世界と陽姫達の住む世界は空間的に繋がっておらず、その間は神力を使わなければ越えられない.......はずらしい。 どうやら陽姫にはそういうのも関係ないのかもしれない。 「まぁ.........そのことはまた別の時でいい。 .......で、とりあえず今日呼んだ理由だが.......。 」 そしていよいよステラは本題に入った。 「とりあえず、"上"というの言葉の意味通り君には天上界にいる方々に会ってもらう。 」 「天上.......界? 初めて聞いたんだが......。 」 聞き慣れない単語に陽姫にハテナマークを浮かべる。 「そういえば話したことは無かったな。 天上界とは全ての次元を管理するところだ。 で、序列100位までの神達がそこにいてそれぞれ任されている地域を管理しているんだ。 」 「なるほど。 ちなみにその序列っていうのはどう決まるんだ? 」 「あぁ。 序列0位は変動なし、全てが生まれる前から存在していた始源神様だよ。 で、序列1位から100位は各地方にいる最高神から能力に応じて選ばれるんだ。 」 そこでステラは紅茶を一口飲む。 すると驚いたように目を見開き、リクルスに買い占めてきてと言った。 流石に言い過ぎだろうと思ったが、話がそれそうだったので本題に戻す。 「天上界のことだが、ステラは序列何位なんだ? 」 「私か? 私は残念ながら序列には入っていないよ。 」
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