第11章

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「黄泉、話が進みません。 戻ってきなさい。 」 「........は~い。 」 部屋の中央に存在する大きな楕円状の机の周りに座っている人の内の1人が黄泉にそう言った。 黄泉は少しむすっとした表情で自分の席に座る。 「ふぅ..........ステラ、連れてきてくれたかな? 」 「えぇ、はい。 」 先ほど黄泉を叱った人がそう言う。 ステラは片膝をついてそう言って陽姫に前に来るように言った。 「君がハルキ・ウラワだね。 私は序列1位のアルベナ。 生と死を司っている。 よろしくね。 」 序列1位のアルベナという女性は青色の肌と赤い目が特徴的な美しい人であった。 「あ......よろしく....お願いします。 」 「やーねー、そんな堅苦しいのはやめてよね。 」 そう言うアルベナは陽姫の肩を叩いて陽姫をみんなの前に立たせる。 「ハルキ君、ここにいるのが序列2位から10位までの神達だ。 紹介は面倒だから適当に聞いといてくれ。 私はちょっとテスラと始源神様のところへ行ってくる。 テスラ、行くよ。 」 「あ、はい。 」 そう言ってテスラは陽姫を置いて何処かへ行ってしまった。 そして、部屋には序列2位から10位の神とぼっちの陽姫が残されていた。 (............静かだな。 ) 「ねぇねぇ。 」 沈黙の中、陽姫に声を掛けたのは黄泉であった。 「なんだ? 」 「あんたって男? 女? 」 陽姫の気にしていることをストレートに聞く黄泉。 イラついた陽姫だったが、子ども相手になんとか耐える。 「男だ。 」 「へぇ~..............くくっ、ちっさ。 」 黄泉は小馬鹿にしたように笑いながらそう言った。 流石にこれには耐えられなかったようで。 「うるさい、気にしてんだよ。 それにお前の方が小さいじゃn───!? 」 陽姫が言い切る寸前、陽姫の目の前を幾つもの剣が通り過ぎた。 「シンラ、こいつと私を空間隔離して!!」 「..........仕方ない、あんまりはしゃぐなよ。 【空間隔離】。 」
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