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「考えても仕方ない........寝るか。 」
陽姫はとりあえず瞼を閉じた。 疲れていたのか案外早く眠りにつくことができた。
「......ろ。 」
誰かが呼んでる? .....さっきの映像か?
「........きろ!!」
でもなんだろう........危険な予感が.......
「起きろっ!!」
「ぐはっ!?」
鮮烈な痛みで目が覚めた。 どうやら黄泉に思いっきり蹴られたようだ。
「おはようが乱暴なんだよ。 」
「起きない奴が悪いんだよ........それよりも晩御飯の時間だよ。 」
痛む腹をさすりながら黄泉に連れられたのは2階の別の広間だった。 上位10位までの神とテスラはすでにそこで立食パーティーを楽しんでいた。
「これはなんだ? 」
「パーティーよ。 見れば分かるじゃん。 」
陽姫達に近づいて来た女がそう言った。
「.....なんだ、リシテアさんか。 というか、女装するなよ。 」
陽姫がリシテアと呼んだ人物は序列6位、精神の神である。 見た目はどこからどう見ても女性だが、中身は完全に男.........つまり男の娘である。
「いいじゃんか。 こうしていれば男がよってきて色々奢ってくれるんだよ。 」
そう言ってリシテアはワインボトルを仰ぐ。 本当に綺麗なのは見た目だけである。
「というか、なんでパーティーなんかやってるんだ? 」
「あ...........私もさっき聞いたんだけど、ハルキがここに来たお祝いだって。 」
黄泉はそう言うと、何処からか持ってきたシュークリームを口いっぱいに頬張った。 というか、俺にもよこせ。
「おぉ、ハルキ。 やっと主役の登場だ!!」
そうこうしているとアルベナは陽姫達を見つけ、こちらに近づいてきた。
「さぁさぁ!!飲め!!」
「今はいい。 とりあえずなんか食わせろ。 」
強引に酒を勧めてくるアルベナを押し返し、陽姫はテーブルに並んでいる豪勢な料理の前に立つ。
「さて、ここからは俺の独壇場だ!!」
「美味かった。 ごちそうさま。 」
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