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あれから2時間、ほぼノンストップで食べ続けた。 テーブルの上にはからになった皿が大量に積まれている。
「腹ごしらえも済んだし..........アルベナ、ここに呼んだ訳を聞こうか? 」
新しく開けたワインをグラスに注ぎながら陽姫は聞いた。
「気付いてたのか。 へへっ。でも、教えな~い。 」
アルベナは相当酔っていた。 そこから何度も聞くが、酔っ払い相手に話が通じるわけなど無い。
「帰りたくなって来た。 帰ろっかな。」
陽姫は嫌気がさし、魔法を発動しようとした。
「無理ですよ。 」
だが、そう声を掛けたのは序列3位の天千代(あまちよ)さんである。
桃色のショートボブがよく似合う可愛らしい彼女は戦の神で、肉弾戦なら恐らく全次元の中でトップらしい。
その上、優しい神様ランキングの上位にいつも入り込んでいるまさにいい神である。
「天上界は普通の神界とは全く違うんです。 各地の最高神達でも専用の転移装置が無かったら来られませんからね。」
天千代は胸を張ってそう言う。 余談だが、天千代は脱いだら凄そうな神様ランキングでも上位である。
「これでもか? 【羅神門】。 」
陽姫が魔法を発動すると、パーティー会場に門が現れた。 向こう側にはちゃんとフィールリアの街並みが写っていた。
「ええっ!? なんで出来るんですか? 」
天千代は驚いた。 他の神もそれを某然と見ていた。
「ここって神界よりも空気中の神力の濃度が高いでしょ? だから俺も神力を練りやすいんだよ。
まぁ、まだ帰るわけにもいかないけど。 」
陽姫はそう言って門を消す。 そしてアルベナへ近づいていって頭を下げて言う。
「アルベナ、俺を少しの間ここに居させてくれないか? 」
「うん、そのつもりだよ。 」
「そうか.........やっぱりいいのか.............えっ、いいのか? 」
予想とは違い、かなり軽い感じでOKをもらってしまった。 というかそのつもりって........どういうことだ?
「アルベナ、そのつもりとはどういうことだ? 」
「あぁ、それは今日呼んだ理由にある。 」
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