第11章

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「今日呼んだ.......理由? 」 陽姫は思わず聞き返した。 「あぁ。 最近変な奴に襲われただろ? もしかしたら、その中に神界にいる、もしくは過去にいた者が加担している可能性があってな。 」 最近襲われたといえばやはりあの足の速いあいつだ。 .......なんか思い出したらムカついてきた。 「もし加担しているとなれば、それは私達の責任だ。 だが、神は世界には干渉できない。 無理にすればその世界が神という存在に耐えられないからな。 」 アルベナは一息おいて再び話す。 「そこで私達が目をつけたのが君だ。 テスラの話によれば、ゼオンの魂が入っているそうだな。 だから君に頼もうと思ってここへ呼んだんだよ。 」 なるほど。 神が関わっている可能性があったのか........ならあいつらの強さも納得出来るな。 「俺が倒す義理はない。 ...........だが、俺は個人的にあいつらにやられた。 俺の仕返しついでに引き受けてやるよ。 」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!来るんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!」 あの話をした後、リオン達に念話で少しの間天上界にいると伝えた結果、クラムも一緒にここへ来てしまった。 で、今は早速特訓という名の地獄から逃れているところである。 若干後悔している。 「まだまだあるわよ!!【ヘル・カイザー】。 」 「いくわよ!!【マッスルモンスターズ】。 」 まず、初めに魔法を放ったのがハデス。 序列7位、冥界の神でまさかのロリである。 それに追随するように魔法を放ってきたのはフレスブルク。 序列10位、筋肉の神でとにかく気持ち悪い。 そして、その2人が放った鎧を纏った骸骨と筋肉の塊みたいなものが猛進してくる。 「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!なんで魔法使えねぇんだぁぁぁぁぁ!!」 ちなみに陽姫が何の修行をしているのかというと、空間の神であるアクロペッシェの作り出した魔力が存在しない空間での神力の操作だ。 これが意外と難しい。 かれこれ2時間逃げ回る陽姫だが、未だに身体を強化する程度しか使えない。
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