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暫くするとすぐに自分の番になつまた。やれやれ。どうして嫌な事っていうのは早く訪れるんだろうね。
そう思いながら黒板の前に立つ。
黒板の前に立つと自分以外の生徒39名の目が一斉に自分の方を見てくる。それを見て少し慌てるが呼吸を一つ整えてから自己紹介を始める。
「河城小学校出身の川添魁です。1年間よろしくお願いします。」
自分ではとても爽やかに自己紹介が出来たと思っていると拍手をされて少し顔が暑くなる。
すっかり赤面してしまっている俺は一つため息を吐いて自分の気持ちを落ち着かせた。
自分の番が終わると急に肩が軽くなった。そうそう。自分のしないといけない事が終わるとなんだか清々しくなるよね~。と思っているとまた見覚えのある姿が見えた。
「今年から1年間よろしくお願いします。日下部宇宙っていいます。河城小学校出身です。」
そいつはとても落ち着いて、それこそ緊張している様子もなく自己紹介を終えて席に戻った。
こいつは日下部宇宙。自分が転園して来た後に幼稚園に転園して来たやつだ。ちなみに東京都出身。クリクリっとした目に眼鏡をかけ、坊主頭で背が低い男子。成績は俺と大地の中間あたりだろうか?スポーツはある程度できるといったやつだ。
そして宇宙が自分の席に向かうとすれ違い様にもう1人見覚えのある姿が見えた.....
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