間章のニ

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「オウ、悪い悪い。」  愉快そうに肩を揺らしていたヒュドラは、そうだな、と腕を組む。 「とりあえず、その十二聖護士ってのタイマンしてェ。」 「ヒュー! 流石ヒュドラ船長!俺達にゃあ、やろうとすら思わねー事を平然と言いのけやがるぜ。」  パイクシスが騒ぐのを見ながら、えっ、と操鳥は呟く。 「デルフィネスさんですら、相手にならなかったんでしょ? 船長は強いけど、一対一は危ないんじゃあないかなぁ?」  そんな操鳥の頭をポンポンと叩きながら、だからだ、とヒュドラは笑う。 「あいつが簡単にやられたってんなら、まともにやれるのはオレぐれェなもんだろ?」  なぁ、と同意を求めるヒュドラに、ドラドは軽く腕を組む。 「ふむ……確かに、デルフィネス殿程の男が敗れる程の相手、か……。」 「油断したんじゃねーの?」 「あいつはそんな奴じゃあないさ。」  ハイドラスは小さく息を吐く。 「ま、とりあえずオレ様はこの町の広場で待つ。  十二聖護士見付けたら、そう伝えてくれや。」 「了解。」  ハイドラスは、愉しそうに去って行くヒュドラを見ながら、さて、と呟く。
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