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「死ねぇぇいッッ!!!」
即座に縦にカットラスを降り下ろし、ピスケラを真っ二つにしようとするホエール。
「……っれが、くたばるかいッ!」
倒れた体勢から、カットラスに蹴りを放つピスケラ。
「なにィ!?」
大きく仰け反るホエールに対し、ピスケラは即座に起き上がり、その腹に得意技の強烈なボディーブロー!
「ゴハァッッ!!?」
それと、さっきの意趣返しとばかりに、前のめりになったホエールに対し、さっき自分がくらった場所と同じ箇所に回し蹴り。
ホエールの巨体がゴロゴロと砂浜に転がる光景は、圧巻であった。
近付いて起き上がらせて、右頬に向けてパンチを放ち、ピスケラは身を翻す。
「……たく、アタイとした事がもらっちまったねぇ……。」
ピスケラは倒れて当分動かないだろうホエールを後に、町に向かって歩き出そうとして、立ち止まる。
「新手、かい。」
「むぅ~~……ホエール殿、遅かったか……。」
目前には、細目のオールバックの、軽装の鎧に身を包んだ中年の男、ドラド。
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