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それならまぁ、今のマオさんなら楽勝でしょうけどねぇ、と魔王は思う。
マオは、ズカズカと町に入って行く。海賊が占拠してるから酷い荒れようだろうなと思っていたが、木造の家達は意外に綺麗だ。
食料とかは荒らされてるだろうなー、とか思いながら、魔王はマオの様子を感じる。
「……。」
海賊を何人か殴り倒したマオは、窓から家の様子を眺めたりする。家の中も、思った程は荒らされていない。
「……ん?」
魔王は、こちらに近付いて来る強い気配を感じとった。
「むむぅ? マオさん、気を付けて下さい! 何か強い人来ますよ!」
誰かが来るのは足音ど解ったが、強いかどうかまでは解らないマオは足音の方向に顔を向けた。
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