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「あ、やっちまった。」
いや、まぁ今のは仕方ねーよなとパイクシスは思う。
「やれやれ……操鳥の奴を怒らせちまうな。」
しゃーねー。海にでも捨て証拠隠滅するかね。
「ん……?」
ジュクジュクと、奇っ怪な音を立てながら……女の子の頭が再生して行く。
「えっ……なにそれキモい。」
パイクシスは思わず率直な感想を述べた。
元通りになった顔でこちらを睨む女の子を見ながら、パイクシスは見下ろし思案する。
「……―――!」
マオの手から拳銃が消えて、ボッ、と赤い焔が握られる。それはみるみる内に伸びていき、やがて槍の形となった。
炎の力を宿した槍、『火尖槍』
それを構えて突っ込んで来るマオを見ながら、ああ、とパイクシスは思う。こいつが噂の魔王か。
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