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こいつの前の魔王はなんっつったっけか? アクル・ヒヤマ? まぁ、死んだらしいしな。つまりはそういう事だろうよ。
「クッカッカ、まぁ何にせよだ……再生するってんならよ。」
マオの突きを避けて、その小さな細い首を左手で掴み、小さな細い体を軽々と持ち上げる。
遠慮はいらねーよなァ?
左手でマオの首の骨を容易にへし折りながら、右手にはチャークーと呼ばれるかなり独特な形状の剣が握られていた。
中央の剣身から枝刃が左右対象に複数並んでいるそれは、魚の骨のようにも見える事から『フィッシュ・スパイク・ソード』とも呼ばれている。
それをマオの腹部に向けて、横に薙いだ。
枝刃達が柔らかい腹を裂きながら、腸を引っかけ引きずり出す。
「……――ッ! ゲ……ゥッ!?」
首から手を放して、臓物の飛び出す腹に蹴りを放つ。
小さな身体が、道を赤く染めながら転がっていった。
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