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「ま、マオさーん……なんでまだやる気なんですかぁ……。」
「……。」
答えてなんか、やらない。
いつかはいなくなってしまうコイツに、答えてやるもんか。
マオは、強くなりたかった。誰にも脅かされる事がなくなるくらいに強く。
そして、その切っ掛けを与えてくれた魔王。
何時かは消える彼女。バカな事ばっかり言って、喧しい彼女は、それでも呆れるくらいに自分を心配してくれている。
そんな彼女が、もう自分を心配せずに、安心して消える事が出来る様に。
マオは、強くなりたかった。
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