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以前、魔王が使っていた風の靴(タラリア)とはまた違う武器。
どちらかと言うと、焔の力を宿したその靴は風火輪という名があった。
爆炎により加速したマオは、物凄い速度でパイクシスに突っ込んで行く。
「うぉぁ!?」
火炎により、パイクシスの反応が僅かに遅れて、マオの頭突きをもろに腹にくらい、グゲッ、とパイクシスは後方に吹き飛ぶ。
「ンのやろッ……」
マオは地面を転がった直後、再びパイクシスに向かって飛ぶ。
そして、即座に体勢を整えたパイクシスの顎に蹴りを入れた。
「これで……さいご……!」
風火輪が消えて、その手には再び火尖槍が握られた。
「やべっ……。」
それをパイクシスに突き刺そうとした瞬間に……銃声が響く。
何の音だろう? とマオは冷静に思う。気付けば、身体が浮いていた。
地面に叩き付けられて、ああ、撃たれたのかとマオは気付く。
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