10人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぶ……ない……!」
マオが呟くが、大丈夫ですよと魔王は言う。
「あの人はピスケラ・アルレーシャさん。十二聖護士の一人ですし……まぁ、大丈夫……だと思います。」
まぁでも、あの二人結構強そうな感じですよねぇ、と魔王は思う。
銃声が止む。砂煙があがる。
「うげっ!?」
いきなり目の前にピスケラが現れて、パイクシスは驚きの声を漏らす。が、既にどんな攻撃が来ても対応出来る構えをとっている。
が、成す術なくその右頬に突き刺さる右フック。
手をぶらぶらとさせながら、武犬を睨むピスケラ。パイクシスはそのまま倒れて動かなくなる。
「……オイオイ、マジかよ。」
呟くや否や、武犬の身体中に拳程の穴があく。
「この……これでも喰らいやがれッッ!」
それらの穴から、小さめのミサイルが飛び出した。
が、それらは水の刃と膜に防がれた。
「く……そがぁッッ!!!」
向かって来るピスケラに向かって尻尾を向ける。先端が開いて、放たれるバズーカ。
が、それを殴り飛ばしそのままピスケラは全身。
左手がドリルの様に回転している武犬を、勢い良く蹴り飛ばす。
まるでギャグ漫画みたいに飛んで行く武犬を見ながら、ああ、と魔王は呟く。
十二聖護士はこんな連中でしたねそういや。十二支とかが相手じゃないと太刀打ち出来ないですよねー……。
最初のコメントを投稿しよう!