間章の一

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「まぁ、いいさ。お察しの通り、アタイが十二聖護士さ。ピスケラ・アルレーシャってんだ。」 「そうかい。オレはヒュドラ。ま、この海賊の船長さ。」  そう言って、腕を組んだまま笑うヒュドラに、そうかい、とピスケラは拳を構える。 「ま、続きはぶっ飛ばした後ででも聞くさね。」  彼らが関わった事件とかもあるし、今までに奪ったお宝の行方も気になるところだ。あの船に全部貯め込んでる訳では無いだろうしね。 「へへ、いいぜ? んじゃ、さっさと始めよーや。」  ピスケラは笑みを浮かべ……一気に地面を蹴って間合いを詰める。  拳が、ヒュドラの右頬に突き刺さり、直後にピスケラの強烈なボディーブローが腹に直撃。それから後ろ回し蹴りを頭にくらい、ヒュドラは地面を転がる。  ピスケラは、眉をひそめた。
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