薄幸の堕天使～外章～

間章の二

「お～い、生きてるー？　ごめんねー、もっと手加減するつもりだったんだよー。」

「……っ」

　身を起こしたマオの四つの耳に、操鳥の声が響く。

　身体が小さく震える。なんだか、怖い。

　ふと、辺りをマオは見渡す。家の中は、真ん中にテーブルと他の部屋に続くと思われる扉がひとつ。後は、自分が入って来た窓。

「……。」

　マオは一瞬思考して、即座に迅速に行動に移す事にした。