間章の二

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「どっこらしょーいち。」  割れた窓から侵入して、およ? と操鳥は呟く。そこに、マオの姿は見当たらない。 「んー?」  窓から正面の扉が開いてるのが見えて、あそこから逃げちゃったかな、と中に入る。 「ん?」  右を向いて、軽く苦笑を浮かべた。  テーブルが立て掛けてある。それだけなら別にどうだって良いのだが、白い尻尾がはみ出していたのが見えたからだ。 「ふーむ、頭隠してなんとやらだねぇ。」  テクテクと歩いて、よっ、と操鳥はテーブルを避けて固まった。  そこにあったのは、白い尻尾だ。尻尾、だけだった。 「え? えっ、えぇ??」  直後に後頭部に衝撃を感じて、同時に顔面から壁にダイブする操鳥。 「ぶぇっぷー!!!」  そう、後頭部を飛び蹴りされたのだ。  マオは、部屋の左隅に潜んでいたのである。
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