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「あ、あのもういいでしょうか?」
僕の目の前にいる女の子が遠慮がちに言ってきた
さっきは咄嗟にやってしまったのでよく見ていなかったがこの子、よく見ればほんとに美少女だ
綺麗な肩より少し長いくらいまである金髪に大きなぱっちりとした碧眼
胸はそこそこあって正に最高のプロポーションだ
服装は白いドレスだが着られているわけがなく彼女が着ることで数倍魅力が上がっている
「あ、はい!もう大丈夫ですよ?」
僕に変わって麗ちゃんが反応した
僕も首だけ動かして肯定を示す
「それでは自己紹介からさせていただきますね?私は、カエルラ=ハライドと申します」
カエルラさんが手を差し出しながら自己紹介をした
だから僕はその手を握りながら笑顔で自己紹介をする
「僕は進藤友乗。よろしくね」
「は、はい」
カエルラさんが頬を朱に染めながら顔を俯ける
「あ、私は琴原麗です。よろしくお願いいたします」
麗ちゃんは行儀よく頭を下げて挨拶をした
カエルラではなく後ろにいたローブの人達に
「そ、それでは勇者様方、この世界のことはご存知ありませんよね?ですから私、この国の王女が説明させていただきます」
あ、この人王女だったんだね
それで僕と麗ちゃんが勇者と
何となくはわかってたんだけどさ
何でわかってたかって?
連斗の友達やってると嫌でも漫画や小説を読まされるからね
多少覚えちゃったんだよ
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