勇者召喚~前編~

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それで大体の王女は勇者に一目惚れをするとかね 連斗の言う通りに僕は一目惚れされたらしい それと連斗が言ってた 『お前はきっとハーレムを作るだろうが王道の主人公みたいに一人を選べないような、それでいて自分の偏見だけで周りを見るようなクズ勇者にはなるなよ。ま、現実で勇者召喚なんてあるわけないけどな、うははは』 大丈夫だよ連斗 僕はそんなクズ勇者になんてならないから 僕は立派な勇者になるよ 必要なら生物を殺すことだって覚悟する そんな世界に僕は来たのだから そんなことを考えていたらいつの間にかカエルラの話しは終わってた 「それで勇者様には力が隠されていると言われているのでその隠された封印を解きに生命の泉に行きましょう」 場所を移動するらしい この世界のことは後で麗ちゃんにでも聞こう まことに申し訳ないけど 歩き出したカエルラの後を追うように僕と麗ちゃんが歩く その間にカエルラに後ろのローブの人達のことを聞くことにした 「ねぇ、カエルラ。後ろのローブの人達って帝でしょ?」 「えっ!?」 僕が訪ねるとカエルラは凄く驚いた顔をする 「どうしてわかったのですか?」 「テンプレだから」 「て、てんぷれ?それは何ですの?」 「いや、こっちの話し」 僕は苦笑いして誤魔化した カエルラは気になっているのか少し考えるそぶりをしたが、考えても分からなかったのか僕の質問に返答してくれた 「友乗様が仰った通り彼らはこの国が誇る各々の自然属性を極めし帝です」
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