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手抜きとか言わないで下さいよ?
そんなこんなでずっと居たのに空気だった白髭禿げ頭のおじさんにとっとと封印を解いてもらいます!
「お嬢さんも勇者かえ?」
「う~ん、勇者ではないですね。でも力は欲しいです!」
おじさんに勇者かと聞かれましたが勇者は間違いなく友乗さんであって私は巻き込まれただけなので勇者ではないですよね?
でも、どうしても力は欲しいです
「何故じゃ?」
「会いたい人がいるからです!その人は私がいないと駄目になっていく一方なのです。だから私が側にいてあげなきゃいけないのです。でも、その人に会うにはここで生きていかなきゃならないのです。だから!力が欲しいです!」
「迷いのない力強さ。確かに見たぞい。どれ、そやつに会うための第一歩としてお主の枷を外してしんぜよう」
おじさんが言った直後に私の中を電気が走ったみたいな衝撃がありました
でも血と溶け合うように自然と体に馴染んだのです
「おじいちゃんありがとうございました」
私はおじさんに向けてきちんとお辞儀をしました
すると体から力が抜けていきます
きっと向こうに戻るのでしょう
笑顔で手を降っているおじさんにもう一度お辞儀をすると完全に目の前が真っ暗になりました
「これでよかったのか?"レンヤ様"」
「あぁ、助かったぜじっちゃん。ありがとな」
少年は最後に笑顔を見せてその場を去った
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