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「勇者様方、お次はこの国の王で私のお父様のオーバン=ハライドにお会いしていただきます」
僕と麗ちゃんは首を縦に振るだけで肯定しカエルラの後を歩き出した
暫く歩くと大きな、それは大きな鉄の扉が立ち塞がった
ここを抜ければこの国の王がいる謁見の間なのだろう
それでも大きすぎる優に3mは越えている
僕が上を眺めているうちに鉄の扉が大きな音を立てながら開いた
何でもかんでも大きすぎる
ただ大きすぎるのはよくないなって考えを改めさせられた瞬間だった
鉄の扉が開ききり中に入ると僕たちを待っていたのは…
「おう、よくぞ来たな勇者よ。」
貫禄はあるんだがとても気さくな王様だった
燃えるような真っ赤な鎧に身を包んでいて少し白髪の混じった髪に体格がいい
筋肉質ともいう
少しだけある無精髭がその貫禄を作っているといっても過言じゃないだろう
そして僕はその場から一歩前に出て
「僕は進藤…いや、トモノリ・シンドウです」
「わ、私はレイ・コトハラです。よろしくお願いします」
僕たちは自己紹介し頭を下げた
「そんなに畏まらないでくれ、堅っ苦しいのは苦手なんだ。フレンドリーに行こうぜ?」
玉座から降りた王様は僕達の前にそういった
あんまりフレンドリー過ぎるのもどうかと思うから匙加減は大切だね
誰かさんみたい
『あ、そう?俺も敬語とか嫌いなんだよ、まじ助かったわ~』
とかいったら周りの騎士達に刺されそうだしね
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