勇者召喚~後編~

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窓から射し込む日光によって僕はゆっくりと眼を開いた どうやら昨日の夜は余程疲れきってたのかカーテンも閉めずに寝てしまっていたらしい 少し、汗臭いし 「ん~、シャワー浴びなきゃ」 僕は一人、ぼやきながら私服を持って客間に備え付けられている浴室へと向かいドアを開いた 別によくある美少女がいる何てことはなく僕は普通にシャワーを浴びた ちなみに僕と麗ちゃんがこの世界へ召喚されてから早いことで1ヶ月は経ったと思う 正確には知らないけど この1ヶ月、僕と麗ちゃんはカエルラや他の帝の人達に教わりながら魔法の修行をした 魔力のコントロールや精密さ、魔法の知識などなど、僕にはわからないことだらけで頭がパンクしちゃいそうになったけど根性で何とかした 最近になって漸く魔力コントロールが帝の皆と大差がなくなってきて魔法も中級までは詠唱破棄で使えるようにもなった だけどやはり帝の皆とは天と地ほどの差がある 魔力、属性、身体能力では勝っているけれどこの戦いが当たり前の世界で生きている、しかもその頂点ともいえる帝達は強かった だから今もなお僕は修行を続ける。いずれは帝達と同等、いや、帝達を越えるまで僕は精進し続ける。 でも、1つだけ気になることがある 闇帝だけは勇者召喚の日以来から一回も見ていない 全帝さんに聞いたけど生き別れた弟を探しているんだって その為だけに帝の地位を得たらしい
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