黒スーツと炎天下

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それはそうと、そろそろ炎天下で漫才するのも限界だ。 黒スーツは繊維が焼き切れそうなくらい熱を持っている。 まるで簡易のサウナスーツ……。 「なぁ、佐藤。とりあえず、公道で言い合ってても暑いだけだし、さっさと“みかじめ”回収に行かないか?」 「そうだった。暑さのせいで仕事忘れかけてた……」 そう、オレたちの職業は社会不適合者の筆頭、893。 今日はシマの見回りとみかじめ料の回収でこのクソ暑いなか動いているのだった。
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