プロローグ

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「何が対悪魔用生命体№966だ。俺様が人間のために働くはずないだろ」 少年は死体たちから金目の物を取り、血だらけの部屋から出ていった。 「俺は私利私欲のために生きる!」 と、言い残して。 ・・・ この世には人間の他に悪魔が存在した。 悪魔は見た目だけなら人間と殆ど変わらない。が、その身体能力は人間の何百倍もあり、戦車相手なら悪魔1人で勝てるほどであった。 普通なら、人間の住む人間界と悪魔の住む魔界は交わることはない。しかし、悪魔はある条件さえクリアーすれば人間界に来ることができる。 そうして、人間界にやってきた悪魔は私利私欲のためだけに人間を殺したりしていた。 そんな悪魔に対抗するために、とある施設で対悪魔用生命体を生み出す研究が進められていた。 そうして生まれたのが№966である。 が、強さを求め過ぎたがために人格の制御ができず、№966の人格は悪魔以上に冷酷な殺人鬼となってしまった。 研究施設や研究資料は№966によって全て焼き払われ、それ以降、対悪魔用生命体の研究はされなくなった。
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