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二階は三部屋あり、オバさんの部屋、彼女の部屋、そして突き当たり
「お母さん、こっちって言ったよね?
‥‥あっ。布団敷いてあるね!」
部屋に一緒に入って時計や色んな物をチェックし始める。
俺は鞄を置いて
「ハァ~」と溜め息を付きながら脱力し座り込む。
すると、彼女も対面にペタンと座った。
眼が合って、思わず笑った俺とほぼ同時に彼女も吹き出し笑い出した。
「なんか、今日色々あり過ぎてさ‥‥。
今朝、家出た時はまさか夜
優奈ん家で寝る事になるなんて
想像もしないよ」
「あっはは。同じ事考えてた。
なんか駅まで二人で歩いたのが
遠い昔に思えるくらいだよ~」
「っだな!」
不思議だ。
同じ事を考えて
笑いあってるのも
こんな深夜時間に
お互いこんな格好でいる事も
布団の上で談笑してる事も
まだ信じられなくて
異空間にいるような錯覚に陥る。
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