心─5

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10時前になり、店を開ける為彼女と家を出た。 シャッターを開けてる間、彼女は家の窓を開け換気を始める。 ドンドン積まれる新しい週刊の束を棚に陳列していった。 「わぁ、良い匂い! 新しい本の匂い好きなんだぁ」 駆け寄ってきた彼女は、本を一冊手に取り嗅いでニコッと笑う。 「俺も。これがあるから店番しちゃうんだよね」 「あ~分かる! 私も同じ立場なら一緒の事するなぁ」 笑いながら本をどんどん並べて 古い本をダンボールに詰め込んだ。 なんか、夫婦みたい まさか彼女とこんな風に店番するなんて、想像も出来ない出来事が 実際目の前で起きてる。 「自販機でジュース買ってくるよ。 何がいい?」 「ん~‥‥オレンジ」 「ぅわ、結構甘党なんだな!?」 「女の子だからいいでしょ!?」 プンスカ彼女は本を手に取りながら文句を言って来た。 自販機でオレンジとアップルの缶ジュースを買って店内に戻る。 「って!アップルも甘いでしょ!?」 「ははは!っだな」 ,
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