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笑い合いながらプルトップを開けて
彼女がカウンター、俺は廊下と店の間に座る。
ジュースを買ってる間に読みたい本を見付けたらしく、夢中で読み始めた。
「なぁ、俺まだプリクラ見てないんだけど」
頬杖をしながら彼女に話し掛けると
肩を震わせ俺をゆっくり振り向いた。
「‥‥覚えてた?」
「え~!?ジジィじゃあるまいし、忘れねーわ」
「四人で撮ったヤツ?」
「それも見たいけど
‥‥二人で撮ったのは?」
「そっちは忘れて」
「だから、忘れねーって!
なに!?見せたくねー理由!」
「‥‥‥‥」
「無いなら見せて?」
「持ってきて無い」
「持ってきて」
「‥‥‥‥‥」
「四人のは純に見せて貰えるから良いけどさ‥‥
二人のは優奈しか持って無いじゃん」
「あれは蜂矢君に瑠璃と二人でプリ差せて上げたかったから‥‥
私とのプリなんて、要らないでしょ?」
「いる!!欲しい!!だから、持ってきて!!」
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