心─5

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「よし!これ真ん中で切っていい?」 「‥‥でも、二人のは恥ずかしいから誰にも見せないでよ?」 「分かってるって。 愛しの蜂矢君に見られたら、大変だし!?」 ふざけながらそう言って ハサミでプリクラを切り、半分を彼女に渡した。 「また撮る機会があったら、栗原引っ張るからさ。 その時は二人で撮れよ」 差し出したプリクラを手に取り ボーっと眺め始めた。 「私は‥‥本当にもういいの」 「は?諦めたの?」 「‥‥‥‥」 「そんな、簡単に諦めんなよ。 俺も応援するし‥‥」 「‥‥私が諦めたら、ネタが無くなる?」 「‥‥そういう意味じゃ」 「まぁ‥‥一番いいのはさ? 君がまた恋をして執筆すんのが 一番いいんだと思うけど‥‥」 「‥‥俺は、いい」 「何ソレ~。全く自己中だなぁ~」 「ウッサイ!」 ──‥‥大切な事は いつもあやふやで ハッキリせずに 笑って済ませてしまう まだ受け止め合うには お互い未熟だったのかもしれない。 もっと追求して話し合えば 俺達はこんなに遠回りしなくて 済んだのに‥‥ ,
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