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「つか、バレっちまったなぁ~?」
一通り料理を作り、ラップしながら彼は溜め息混じりに言った。
「まぁ‥‥しょうがないよ。
誤魔化しようが無かったし‥‥」
お母さんが私と同じお弁当を作ってシンに渡すのだ。
彼は今までお昼を売店のパンで済ませていたらしく、鉢矢君に勘ぐられて仕方無く瑠璃にも公言した。
「でも、まだ上手く乗り切れたんじゃ無いかって後悔だよ」
紅茶を淹れ、私にカップを渡しながら対面に座りまた深い溜め息‥‥
「そんな責任感じないでよ~」
「はぁ?だって‥好きな男に
他の男と一つ屋根の下に住んでます~!なんて‥‥
どー考えても不利じゃね?」
──‥‥まぁ、普通はそうでしょうね‥‥
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