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暫く部屋で宿題をしていると、玄関が開閉し階段を上がる足音が聞こえてきた。
私の部屋の前を通り
奥の部屋のドアが開く。
薄い壁の向こう側
いつも物音がする度、何してるか想像してしまう。
『ドサッ』
──‥‥布団敷いてんだぁ
『ドン、カサ‥』
──‥‥宿題してんのかな?
彼の部屋側にくっつけてる勉強机で
頬杖をしながらボ~っと考えるのが
スッカリ最近の日課になった。
ペンシルを指で回しながら、半端になってた宿題に視線を落とす。
‥‥そうだっ!
宿題はあのミラクル科目。
シンに教えて貰ったらいいんじゃない♪
筆記用具を一通り持って、ドキドキしながらドアを二回叩いた。
‥‥‥‥‥
もう一回、二回強めに叩いてみる。
‥‥‥‥
まさかの、無反応‥‥
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