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‥‥‥‥
‥‥‥
遠くの方で、小鳥の囀りが聞こえる
身体を動かそうとするけど
なんか、重たくて上手く動けない
瞼をゆっくり開けた瞬間
‥‥MAX驚愕!
首に通された腕
もう片方は背中に廻されていた
足まで絡ませられて‥‥
視界一杯に、シンの首もとや鎖骨‥‥
──‥‥あのまま寝ちゃったんだ。
私、抱き枕になってる‥‥
身動きは取れないし
間近で普段見る事の無い素肌に
不可抗力でドキドキが速くなる。
視線を泳がせていると
「んん‥」
彼の身体に力が入ったのが分かり
咄嗟に瞼を閉じた。
ギュッと抱き寄せられた後
背中の手が後頭部に‥‥
髪に触れた瞬間、ビクッと身体を震わせ
一瞬私達の間に空間が出来たのが分かった
固まったまんまの彼
「‥‥マジで?」
驚愕と困惑の入れ交ざった声が耳に入る。
眼を閉じていても分かる程、彼は動揺していた。
──‥‥そうだよね。
寝てる間に私が勝手に来た上に、寝ちゃったんだし‥‥
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