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今日は平和だった………。
M姉も例の姉妹も居なかったからだ。
近所の男友達と遊んだ後、家と反対方向に向かって歩いていた。
今日は一人を満喫しよう…♪
そう思いながら歩いていると、とある家の前を通り掛かった。
何か、嫌な予感がする…。
カラカラカラ…
サッシ窓が開いて、ツインテールの女の子が二階から顔を覗かせた。
何でここに居るのよ!?
そんなこと言われても……歩いていたから…そう思った。
言わないが…。
ちょっと待ってなさいよ!?
そう言って窓から引っ込むと、何か僅かに音がする…どうやら階段を駆け降りてる様だ。
ガチャッカチャッ
玄関のドアが開いた。
いつも俺に突っ掛かって来るA華が、少し乱れた息をして出てきて……言った。
入って来て!?
平和な一日は終った様だ…。
さよなら、俺の平和………。
そう思いながら玄関に入ると…
こっちよ?
A華が階段を登り始める…。
鍵…締めてね?
そう言ったA華は、階段の中程で振り向いている。
あ、うん…。
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