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困った事に、ルシフェルは人間の観察が気に入っていて。ワタシは他の天使達にそれを知られることが嫌です。
神様が人間などという、私達天使に似た外見ながら弱き存在を創り上げた時、やはり頑として反対をすべきでした。
ワタシは神様の気紛れだと思って、反対はしたもののあまり強く反対をしなかった。それが、まさかワタシの大切な大切なルシフェルの関心を引くなんて。
思ってもみなかった。
ワタシが神様のなさる事に異を唱えたのは、この人間の存在についてだけ。たった一度だけ。たった一度だけなのに、なぜその一度が、ルシフェルの気持ちを動かしたというのでしょう。
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