肝試しなんかしなければよかった。

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少女の名前は、河田 空良(かわた そら)。 怖いものが嫌いな高校一年生。 ある日の昼休みのことだ。 「明日休みだから肝試ししない?」 そう言ったのは、空良の親友の角南 楓(すなみ かえで)。 「いいね!行こうよ」 便乗してきたのも親友、沼波 佐奈(ぬまなみ さな)である。 「え?!こわいよぉ…やめようよ?」 空良はそう言ったが、聞いてくれるはずがなかった。 「じゃあ、明日この学校の校門ね」 楓が、強引に決定した。 キーン、コーン、カーン、コーン。 チャイムの鈍い音が、校舎内に響き渡った。
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