肝試しなんかしなければよかった。

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「あしたの10時に集合ね」 たんたんと話は進み、結局行くことになる。 絵を描き終わった空良たちは、描いた絵を先生に提出しに行く。 楓は席に戻る途中、先生の机にあった不自然な雑巾をめくった。 中には何故か指が一本ある。 その隣には人差し指のない、石膏で作られたらしい手が置いてあった。 だが、もげた指と手の引っ付くべきところの形が、見ただけで違うことがわかる。 引っ付けようと思い、さわろうとしたところ、先生が口を開いた。 「学校の物は勝手にさわっちゃいけませんよ?」 優しい口調で言われた。
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