第1話 狂おしき流れ星

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男性は操が女ながら23歳にして宇宙艦隊の艦長になれたのは、妹の支えがあってだと知っている。 ショートカットに高めの身長でスタイルの良い男勝りな美女。操は男女問わずで注目される人物。 「君達も家族がいたからここまで来たんだろ?」 操は笑う。 「そうでしたね。ありがとうございます」 「明日は頑張るよ」 操は長年憧れだった宇宙艦隊の艦長を目の前にしていた。 しかし、まだ操は自分の運命に気付いていなかった。 ※ 「もう仕官学校卒業して一年かぁ。なんも変わってないな」 「そうかもね」 飛鳥真は同い年の幼なじみで親友の夏樹貴行(ナツキタカユキ)と国軍基地の司令塔へ向かって歩いていた。 「操ちゃん、艦長になるんだろ」 「うん、姉さんの長年の夢だったんだ。宇宙はまだ訓練でしか行ったことなかったし」 貴行は操と真の姉妹をもう十年も見てきた。二人共基本的にさばさばして凛々しく、負けず嫌い。ガサツではないがおおざっぱな姉と真面目な妹。貴行の近くにいた幼なじみの姉妹である。 「操ちゃん相変わらず男顔負けって感じだろ?」 「うん、でも綺麗だから男性に普通にモテるよ」 「なんがずるいな」 司令塔は基地の中心部の最上階。そこまでエレベーターの中にいるので二人は話し込んでいた。
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